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 LAST UPDATE 2002/08/27
 ●第4話「次世代DVD関連情報」−14「次世代DVD規格競争激化」


  次世代DVDで東芝・NECが新規格を本格的に提示。いよいよ心配していたとおり、次世代DVDでも
  規格争いが激化してきました。消費者とすれば、できるだけ共通の規格で互換性のあるものが望ましいのですが、
  技術者サイドではそれぞれ自分のところの規格・方式が優れていると主張。それだけならいいのですが、どうも
  法衣の下から鎧がちらちら・・・
  先日テレビでソニーのテレビの新シリーズ発表を見ました。液晶・プラズマで出遅れたソニーはデジタル回路で
  他社との差別化を図るとの解説。きれいな画面で見たいけど、そんなにお金をかけてまでは・・・という一般の
  消費者がどこへ落ち着けばいいのか。まだまだこれからがお楽しみかもしれません。朝日新聞にて次世代DVDを
  一般消費者向けにまとめた記事を見つけましたので紹介させていただきます。(H.G)

 ●DVD規格競争、ますます過熱 次世代も規格で対立 2002.8.26 asahi.com 朝日新聞

  家庭用のDVD(デジタル多用途ディスク)録画再生機をめぐって、メーカー間の競争が激しさを増している。
  RAM型とRW型に分かれた現行世代に続き、青色レーザーを使った次世代機でも陣営の顔ぶれを変えて規格競争が
  始まった。現行機と次世代のそれぞれの規格が入り乱れ、消費者の混乱は避けられそうにない。

  東京・有楽町の家電量販店ビックカメラ。他のIT(情報技術)商品の売れ行きが伸び悩む中、DVD売り場は
  平日の昼間でもにぎわう。売れ筋は、13万円前後のハードディスク(HDD)搭載型。テレビ番組をHDDに保存し、
  残しておきたいものをDVDに録画させるタイプだ。RAM陣営の松下電器産業と東芝しか販売していない。録画と再生が
  同時にできる「追っかけ再生」も現状ではRAM型しかできない。いまやパソコン用を除く録画再生機の国内販売台数は
  7割が松下、東芝製だ。

  ○形勢が逆転
  DVDの商品化で先行したのはパイオニアだった。DVDの規格をめぐって、電機大手など17社を中核とする
  「DVDフォーラム」は95〜96年、パソコンのデータ保存で使い勝手が優れるRAM型で一本化させようとしたが、
  パイオニアなどが再生専用機と互換性があるRW型を提唱し、2陣営に分裂。パイオニアは99年末、業界初の録画再生機を
  希望小売価格25万円で販売した。RAM陣営は半年遅れ、昨夏まではRW型が8割近くを占めていた。
  形勢が逆転したのは、昨年暮れ。松下が20万円のHDD搭載モデルを投入。3月にはHDD非搭載ながら、部品の数を
  大幅に減らし10万円を切る商品を発売。冬季五輪やサッカー・ワールドカップの追い風に乗った。
  RW陣営はパイオニアが今年秋の新商品で、追っかけ再生機能を加えるほか、HDD搭載型も順次、商品化。巻き返しを
  はかる考えだ。

  ○消費者不在
  青色レーザーを使い、今のDVDの5倍を超える容量となる次世代機では、RAM型で手を組んだ松下と東芝が分裂。
  ソニーや松下など日欧韓9社による規格と、東芝・NEC連合の規格が対立している。
  規格が違う機種の間では、ディスクの交換ができない。しかも、ソニーの次世代機ではRAM型で録画したDVDディスクが、
  東芝の次世代機ではRW型で録画したディスクが再生できない。「消費者無視」といわれるゆえんだ。
  DVDフォーラム内での規格決定を望んでいた東芝と、フォーラムで検討していては時間がかかりすぎると判断したソニーとの
  対立が原因と言われているが、業界標準を主導できれば、規格の使用権利(ライセンス)料や特許料が懐に入るという思惑もある。
  ビデオの「VHS対β戦争」と似た構図だ。
  ソニーは来年秋にも業界初の次世代機を販売する見通し。さらに、パイオニアやシャープからOEM(相手先ブランドによる生産)
  供給を受けているDVDについても、近く自社生産を始める。次世代機でのシェア獲得には、互換性の関係から現行世代の
  売れ行きがカギを握るためとみられる。
  一方、東芝は近く新規格を正式に発表。04年に製品化する。ソニーより1年ほど遅れるが、ディスクの厚みが現在のDVDと
  同じなので、製品を安くできるほか、ソフトメーカーがディスク製作で新たな設備投資を抑えられるというのが売り文句だ。
  「商品の売れ行きは安さと再生できるソフトの豊富さにかかっている」(東芝幹部)と、再生専用機の販売も念頭に置いている。

  ○行方は混沌
  次世代機はデジタルハイビジョン放送を画質を落とさず録画できる。しかし、ハイビジョン放送自体の世帯普及率が低迷しており、
  9社連合のうち松下やパイオニアは次世代機の投入を当面見合わせる方針だ。
  商品化が遅れれば、さらに規格が枝分かれしていく可能性がある。パイオニアは次世代機で、1回だけ録画できる別の規格も
  TDKと共同開発している。
  消費者側の混乱は深まりそうだが、「インターネットの高速大容量化が進めば、個人の録画手段が多様化する。メーカーが違うと
  ディスク交換ができないという壁は低くなる」(NEC)と、複数の規格の存立が可能とする見方もあり、規格競争の行方は混沌としている。

  ◆DVDの記録方式
  1度だけ録画でき、各メーカーが採用しているDVD−R型と、複数回録画できるRAM型、RW型がある。
  RAMは東芝、松下電器産業、日立製作所などが採用し、高速な記録速度を利用して録画中の再生が可能だが、再生専用機では
  再生できない。
  パイオニア、シャープ、ソニー陣営のRWは記録速度は劣るが、再生専用機と互換性がある。パソコン用ではRAMとRWの両方を
  記録再生できるマルチ型がある。



 ●次世代DVD、東芝・NECが新規格 業界標準争いに 2002.8.24 asahi.com 朝日新聞

  DVD(デジタル多用途ディスク)の後継機となる青色レーザーを用いた大容量の録画再生機で、東芝とNECは録画規格の統一で
  合意した。月内に発表する。ソニーや松下電器産業など日欧韓9社が2月に規格統一したものとの互換性はない。
  録画再生機をめぐってはビデオの「VHS対β戦争」、DVDの記録方式の違いに続き、次世代機でも業界標準ができず、
  メーカーの覇権争いに消費者が巻き込まれる形になりそうだ。

  東芝・NECの規格は、1枚のディスクに2重の記録層を持たせ、各層にある凹凸にデータを焼き込む方式。1層で凸部か凹部の
  どちらか一方だけに記録する9社の方式より大容量となる。二つの規格をデータの最大容量で比べた場合、9社がデジタル
  ハイビジョン放送を2時間余り(27ギガバイト)録画できるのに対し、東芝・NECでは5時間余り(40ギガバイト)の録画が
  可能となる。
  また、東芝・NEC方式のディスクは、表面から記録層までのカバー層と呼ばれる部分の厚さが0.6ミリ(9社では0.1ミリ)と、
  現行のDVDと同じ厚さのため、ディスクを駆動する部品がDVDとほとんど共通化でき、製品価格も9社のものより安価になるという。
  データの記録・再生の心臓部は来年に完成し、04年にもNECはパソコン用として、東芝はパソコンと音響機器(デッキ)用として
  製品化する方針。

  両社は新規格を、電機メーカーなど約200社で構成する業界団体「DVDフォーラム」に月内に公開。同フォーラムで技術的問題が
  ないと判断されれば、年内にも新規格として認められる見込みだ。

  青色レーザーの録画再生機 DVDの録画再生機が、直径12センチのディスクに照射する光源として赤色レーザー(波長650ナノ
  メートル)を使用するのに対し、次世代機は青色レーザー(同405ナノメートル)を用いる。習字にたとえると波長が短いほうが、
  「細筆」となるため、ディスク側で記録させる部分(ピット)を小さくできる。青色を使うとDVDの5〜9倍のデータ保存や録画が可能。


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